
2024年最後に買った本は、高山なおみさんの『毎日のことこと』。先日、阪急六甲のブックファーストにずらりと並んでいるのを見かけ、あ〜やっぱり買っておけばよかったと帰りの電車で後悔して。後悔したことすら忘れかけていたころ、年内最後の棚の整理をしにいった風文庫さんで見つけたのでした。買い納めにふさわしい一冊。
六甲での暮らしを3年にわたり綴ったエッセイ集は、まさしく「遠くに住む友だちに宛てた手紙のよう」。
朝靄漂う朝靄に包まれた山の上の、湿り気を帯びた空気。急な坂道から望む、黄金にひかる秋の海。自然とともに歩む生活の実感が穏やかな文体で綴られていて、行間から漂うしんしんと静かな空気が年末にぴったりでした。
がさっとした手触りの表紙だったり、タイトルが活版印刷になっていたり、高山さんが撮影された写真のページが年ごとに差し込まれていたり。一つ一つ手づくりされたかのような温かみが感じられる造本も内容を引き立てていて、本を手にして読む喜びを感じながら2024年を終えました。
カテゴリ一覧へ戻る




