生活を愛する練習を始めてみる

子どもたちを連れて病院から出ると、自然と涙がだらだら流れていた。涙を流すと、いろんな音が澄んで聞こえた。お父さんに抱っこされた赤ちゃんが、スマホを落としたパチンという音。後ろの路地を走るバイクのボロロロという音。踏み切りを渡り終えたマダムたちのおしゃべりの内容もはっきり聞こえたが、今はもう思い出せない。光はあらゆる場所に平行四辺形を作り、対岸にはベビーカーを押す女性が見えた。

書かなくてはと思った。この生活を愛する練習をしなくてはと。

子どもと自分が入れかわり立ちかわりで体調を崩し続け10日が経った。家事も仕事も立ち行かない、子どもたちに愛情が注げているとも思えない(こんなに大切に思っているのに)。私には何もない。そんな鬱屈した日々を送っているあいだにも、子どもたちはどんどん変わっていっている。

目の前にいる子どもたちは、1年後にはもう消えている。1年後どころか、1秒後にはもういない。だから駄目な私のままでも、この生活を愛さなくてはと思った。

この生活の好きなところを見つけて書き留める。変えたいところも書き留める。自分の心のうちではなく、ただ目の前のものを見て、書き留める。そんな生活を愛する練習をここでしようと思う。

とはいえただただ思ったことを書いていたら日記とかぶってしまうので、いくつかルールを作っておく。

・毎日書く(無理のない範囲で)
・原稿用紙2枚以上書く
・うちに籠らない

できる限り書き続けたい。


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